冬を通してロンリー

宇宙には行きたくない。
地球にいたい。


多分、無重力の世界では、骨や筋力がぼろぼろになるだろうし、
宇宙食を毎日食す胆力はない。

お風呂やトイレはどうするのだろう。

たしか、のび太が無重力体験中、小便をまき散らし、
しずかちゃんが身体につかないように
必死に逃げまどっていたシーンがあったように思う。


美味しい食事を楽しめて、

安心してトイレに入れて、

ゆったりとお風呂に浸かれて、

やわらかな陽光や、草木の湿潤を感じ、

自分の足で大地を踏みしめて、

温かい布団に自身の重力を預けて眠る幸せ。


この星から、宇宙へ思いを馳せるだけで満足。